幽霊豆腐納豆

ちまちまオリカビ関連(たまに原作)

オリカビ物語➖3話旅人さんの宿泊地

 

 

 

一般…人にとってはブレッザというのはある言語でそよ風と意味する。そよ風は微風とは違いかすかに吹くのではなく静かに吹くのである。名付け親はきっと、そんな風に静かな、もの落ち着いた子に育って欲しいとおもって名付けたのだろうか…もしそうならきっと叶っているだろう。

ちなみに僕こと、カルタは紙という意味らしい。なぜ紙だ。神様にでも掛けてるのか?僕は神様になって欲しいと親に思われてるのか?もしそうなら僕は親の願いを受け入れず、今こうして平凡な仕事をしているのだろう。…ブレッザという旅人に自分の国の魅力を伝えつつ、案内して。
どうやら彼女はこの国を4日滞在するようだ。どうやら次に行こうとする国の途中では軽い紛争が起こっているらしい。それに…
「…前の国からだいぶ…歩いた… それに…ここは平和だから…」
だという。どうやらこの国は彼女にとって平和だそうだ。その平和は僕にとっては普通と捉えてしまうのだけど…。
そうこうしているうちに彼女が今晩泊まる場所に着いた。この国にはかなり浮いている、遠い東にある「ワ」という独自のデザインをされた、コマクサという旅館だった。
「おいでやす〜!」
っと紅葉という蛙の足ような形のした葉っぱの装飾品をつけた、茜色をしたオリカビ族の明るい女性が入り口で出迎えてくれた。ここでは聞かない口調とともに。
「えと、ここではおいでやすかな?ツツジ。」
「…こんにちは…」
「あっ、カルタやんか…ん?…うちの旅館で見知らぬ女性となにかするんか?」
「いや、しないから。ちなみに彼女は旅人だから。」
「というかブ…彼女はまだ12歳だよ。」
さりげなくヴァンはブレッザの年齢をバラした。彼女はあまり年齢は気にしないが。
「…え?」
「えぇ!?あのこ12歳!?まだ学校卒業しとらんやないか!…って、さっき言うてた奴誰や。」
「…これです…」
ブレッザはツツジに鞘のつけたままのヴァンを渡した。ツツジは重、と思いながら剣を抜こうと鍔にかけると…
「触るな!触ったら○ぬぞ!」
ヴァンが叫び
「シャッシャベッタァァァ⁉︎⁉︎」
ツツジが叫んで鞘のつけたまま、剣を落とした。
ブレッザはそれをすぐに拾った。
「ゴルァ!ツツジはん!何客の持ち物を落としよるんかい!」
ツツジは仕事場の仲間に怒鳴られたところで気づき、急いでブレッザに謝った。
「…は!すっすみません!ちと、驚いたもんで…」
「…いや、…こちらこそ…驚かせて…すみません…」
「いえ、かまへんよ、旅人はん。ほな、部屋案内させてもらうで。…ところで、カルタはんも泊まるんか?」
「あっ、いや、金銭的にやめておくよ。生憎今日ピンチだから。」
「…ツツジはーん。何か役所の方の連絡先が〜」
カルタがそういった直後、彼の仕事仲間の連絡が旅館にかかってきたらしい。カルタはすぐに少しみんなから離れてその連絡に答えた。
「…もしもし」
『…おっ!カルタ!どうやら無事たどり着いたようだな!まったくおまえはなんで携帯型通信機持ってないんだよ!』
連絡の相手は先輩だった。もしかして、ここに泊まれと言うのだろうか。
「いや、僕は低給料だから食事代や電気代とかでいろいろあって貯金はしてないし、きっと携帯型通信機はあまり役に立たないと思います。」
『なんでたよ!…まぁ、その話は置いて、カルタ。お前はその旅人と泊まれ、宿代は出すから。お前の給料とは別に。』
言うのであった。

「…なぜですか?まさか旅館のレビューでも書くのですか?」
『いや、俺たちは観光記者じゃないからな!…本当は、旅人の見張りだ。』
そのとき、先輩はいつもとは違う少し厳しめの声でいった。
『あの5つ目の内容はカモフラージュだ。本当はその旅人や観光客が犯罪をするのか、半信半疑になりながら見張ることだ。もし犯罪をするような素振りをしてたら…始末しろ。』

 

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キャラ紹介

ツツジ

女  10代後半

 数年前に来た旅館の子

親の跡継ぎのため、修行してるとか。