幽霊豆腐納豆

ちまちまオリカビ関連(たまに原作)

オリカビ物語➖4話ツツジとの会話

 

 


先輩との連絡の一件でカルタはブレッザと旅館に泊まることになった。もちろん、1人1部屋で。先輩は2人1部屋でいつでも見張るようにしろと言ってたが、カルタが旅人さんは女性ですと言ってたらすぐにさっきの言葉をなかったことにした。…嫉妬なのかカルタは彼女の部屋から一番遠い部屋に泊まる羽目になってしまったが。
「よかったなーカルタはん、旅人はんのおかげで休暇取れて。それも4日間!」
「その暇のほとんどは旅人さんの案内だけで潰れるけど」
「…いや、でもええやないか。めったに会わない旅人はんと一緒にいて、しかも女性と!まるで恋人ごっこやないか。」
ツツジはわざとらしく笑った。カルタはツツジがからかってると思い、ため息を少しついた。あまりからかって欲しくないので少し話題を変えてみた。

「…そういえばツツジ。旅人さんは?」
「お風呂に入ったで」
「そうなんだ。…じゃあ、あのヴァンは?」
「…見張りとか言って浴室の前におる」
「…本当に?僕あんなやつ信用ならないけど…」
僕はヴァンという剣はあまり信用してない。だからと言ってすぐに始末するわけではない。何しろ彼は剣だ。
どのようにやるのか分からない。ただ単純にへし折ったり、熱で溶かしたりなどの方法で出来そうだが、彼は剣なのに何かしらのこと危険な気配があるため油断はできない。もしかしたら返り討ちされ、重傷にあうということもある。
「うちも信用ならん、ヴァンは。でも、うち旅人はんは好きやで。何かこう、引き寄せられるというか…」
「そうかなぁ…あの剣を持ってるからあまり信用ならないけど…」
「不信なんか?カルタはんは。」
「…違うよ。ツツジ、ただ…」
何か言おうとしたら足音が聞こえた。どうやらブレッザが戻ってきた…というよりこっちに来てカルタの部屋にノックした。すぐに返事すると彼女は襖をゆっくりと開けた。
「…お邪魔します…」
「いや、ここ僕の部屋じゃないから。」
「…お話の途中すみません…」
「あっ…いいよ。別にたいしたことじゃないから」
「そうですか…」
「あっ旅人はん!うち旅人はんの旅の話聞きたいんやけど…ええか?」
「…いいですよ…じゃあ…ここより西の話でも…」
こうして、カルタとツツジは旅人のことブレッザの話を聞いた。全体的に明るめな内容が多かった。たまに野蛮な内容もあってツツジは怖い話を聞いてるかのように少し怯えながら聞いてた。
こうして、ブレッザが来た1日が終わった。